★ 毒の出やすいところ 


★ ケガや火傷や、事故なども毒出しです。

 

ケガやヤケド、事故などは自分の不注意で起きるもので、毒出しとは関係ないと思われがちです。しかし、こういう時に傷害を受けているところをみるとほとんどは内蔵と関係している筋(経絡上のツボ)のところで起きています。

 

私達は、時には、大小さまざまな事故で傷などを負うこともありますが、これらも内臓からの毒出しです。

中には、あまり病気はしないけれど、ケガはいつもしている人もいます。それは、人によってそれぞれ「毒」の出し方が違うからです。

 

先日、棚の上から重いものが頭の真上に落ちてきて、1週間経っても、頭がボーッとしているという方から相談の電話がかかってきました。

その方の話では、棚のものを取ろうとした時に、そんな取り方をしたら、そばにある物がその弾みで落ちてくることが判ったのに、自分であえてそうしてしまい、「アッ、落ちる!」と感じた時も避けるどころか、まるで自分の頭に当たるように待っているようだったとー。この瞬間はスローモーションのように、よく覚えていると話されていました。

ちょうど頭のてっぺんには、鍼灸でいう重要なツボ(経穴)があり、腎臓、肝臓、自律神経などが関係しているところです。

このツボにたくさんの毒が集まっていて、このままだと例えば脳の血管が切れるとか、詰まる、あるいは脳に影響が出る恐れがあったために、この場所に衝撃を与えて、毒を減らそうとしたのかもしれません。

また、「痛み」は、毒出しと同時に、“鍛錬”という意味もありますので、「もっと、しっかりしなさい!」という体からのメッセージだったのかもしれません。

このことを、本人に話したところ自分でも心あたりがありますと納得された様子でした。 

 

また、食パンを切ろうとして、左手の小指を包丁で切ってしまったという人がいますが、こういうことは普通ではあまり起こりえないことです。

小指の先は、心臓や小腸のツボがありますので、体はこの毒を出そうとしたのだと思います。

このように、ケガや骨折、火傷などの傷は、内臓のツボや経絡(筋すじ)のところで起こります。

そして、傷の程度はその時の「毒の出る量」によって、傷口の大きさや痛み、出血などが違います。

いつも冷えとりを実行していれば、内臓の毒は少しずつ減っていますので、事故などで傷害を受けても比較的症状は軽く、快復までの期間も短く済むことが多いようです。重症にならないためには、毒を少なくしておくことが大切です。

 


★ 空腹のときは、毒が出やすい

 

 空腹の時に、胃が痛くなったり吐き気がするのは、胃など消化器の毒が出ているからです。

空腹時は、毒が良く出ますので、消化器とは直接関係がないように思われる症状(めまい、頭痛、咳、など)が出てくることもよくあります。

ですから、症状が出ている時は、食事を減らしたり、食べないようにすると症状はより早く改善されます。

但し、これを自分で納得して実行すればいいのですが、「食べないで、大丈夫だろうか?」と心配や我慢をしている時は、ストレスで逆効果になることもあります。