★ 冷えのしくみ


冷えは、誰にでもある

体の温度をサーモグラフィーで見ると、誰でも例外なく、上半身は体温が高く(心臓を中心に37度前後)、反対に下半身は低くなっています。特に、足もとは31度以下になることもあります。

 

血液は、体温の高い方に流れやすいので、上半身には血液がたくさん流れていますが、下半身から足もとにかけては、冷えによって血管が縮み、血液の量も流れも悪い状態になっています。

 

このように上半身と下半身の体温差は、血液の流れに大きく影響し、結果として、体全体の血液循環を悪化させていることになります。

このように血液循環が滞った状態“冷え”と捉えています。

 

このように、誰もが常に“冷え”の状態で生活しているということですので、少しずつ内臓に疲労などの毒素が溜まり、これが病気の原因などになってきます。 



“気”とは?(東洋医学)


 “気”とは、すべての生命エネルギーと考えられています。

 

“気”には、熱い気(陽)冷たい気(陰)があり、それぞれ性質があります。

 

熱い気は上の方から、下に降りてくる性質と熱いところが好きで、熱いところに留まろうとする性質があります。

 

冷たい気下の方から、上に登っていく性質と冷たいところが好きで、冷たいところに留まろうとする性質があります。

 

この二つの“気”が滞りなく、体の周りをくるくるとまわることで生命のエネルギーが生み出され、高められていきます。 


東洋医学から見た“冷え(気の停滞)”


 足もとの冷えと頭の熱(ほて)りを“気”の性質から考えてみるとー

 

 頭の方が熱くなっているので、熱い“気”は、上の方に留まったままです。

 

 足もとの冷えで、冷たい“気”も、下に留まったままです。

 

このように、熱い“気”と冷たい“気”が上と下に分かれたままでは、“気”は動くことができないので停滞し     た状態になります。

 

東洋医学では、“気血のめぐり”と言って、血液”は、“気の流れ”によって循環しているとされていますので、当然、血液の流れは悪くなって、“冷え”の状態といえます。

 

この“冷え”は、体調不良だけでなく、日常生活をよりよく過ごすために必要な感性(気持ち)などに影響することも多く、周りの人との関係に支障が出ることもあります。

 

“冷え”を改善するには、“頭寒足熱”という方法があります。